【ホノルル(米ハワイ州)4日(日本時間5日)=前原淳】広島会沢翼捕手(30)は来季はすべての面でセ界のトップを目指す。選手会長としてチームをまとめ、強打の捕手として投手陣をけん引。フル回転の働きでリーグ3連覇に貢献した。今月2日からは常夏の優勝旅行先のハワイで英気を養っている。「ここで1回パっとオフの時間にして、これが終わってまたスイッチを入れる」。この日は家族サービスを終えると、テレビ収録(テレビ新広島「スポラバ新春スペシャル」1月2日午後1時30分放送予定)に臨んだ。新たな戦いを前にしたつかの間の休息。シーズン中にはない特別な時間を満喫している。

今年も多くのものを得た1年だった。チームは3連覇。自身は規定打席に未到達ながら打率3割をクリアし、球団捕手最多13本塁打を放った。胴上げ捕手となり、2年連続でのベストナイン選出も広島捕手としては初の快挙だった。充実のシーズンにも、まだ満たされない。「もっともっと。(打率)3割は絶対。本塁打は2桁、打点で言ったら50以上(今年は42打点)。もちろん、ゴールデングラブも取りたいし、ベストナインも取りたい。どっちも欲しい」。選手として、捕手として、さらなる高みを目指す。

ただ、個人成績よりも欲しいものがある。「チームが勝つにはどうしたらいいのかと考えてます。一番はチームが勝つこと」。捕手として、打者として、そして選手会長として、来季は4連覇、そして日本一をいただくつもりだ。