東京6大学リーグの明大が25日、年内の練習を終了した。最終日は早朝5時半に練習がスタート…のはずだったが、5時20分過ぎには室内練習場に選手たちの大声が響いた。その後、6時にまだ真っ暗なグラウンドへ駆け足で移動すると、全員が森下暢仁主将(3年=大分商)を囲んだ。

森下「ここまで来たら、やるだけなんで。苦しい時こそ、周りを見て。1人じゃないから」

そう呼びかけて始まったのは、総決算のシャトルラン。25メートルの往復(10秒以内のタイム制限あり)を、10秒のインターバルで10往復。5分ずつ休憩を挟んで、9セット行う。「9セットもやるのは初めてです」と太田主務。走って脈拍を高め、それが落ちないうちに、また走る。7セットが終わった6時50分、ようやく日の出を迎えた。

最後の1セットは森下が周囲に「負けるな、負けるなよ!」と叫び、ナインも呼応。森下は最後、両手を高く上げてフィニッシュした。善波達也監督(56)は、来秋ドラフト上位候補でもあるエース森下を「マサト(暢仁)は主将になって、大きく変わったんじゃないかな。今も疲れているのに、歩き回ってみんなに声をかけていた。周りが見えるようになったね」と頼もしそうに見つめていた。

2019年の練習始めは1月7日。5季ぶりの優勝に向けて、同じく早朝5時半から始動する。