今季限りで現役を引退した中日荒木2軍内野守備走塁コーチが、ドラフト1位の大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)へ金言を送った。

25日は名古屋から午前中に兵庫・芦屋市の故星野仙一氏の自宅を訪問。「亡くなってから初めて。年内に何とか行きたかった。(芦屋のご自宅に)来るのが遅かったと言いたかった。現役を終えたことも伝えた」と、入団当時の指揮官の仏前で手を合わせた。その後とんぼ返りで、稲沢市での伊藤準が8年連続で開催するイベントに出席。約1300人の観衆の前で、軽妙なトークでファンを沸かせた。

出演後には根尾に言及。「いろんな本を読んで勉強していると聞いている。頭に詰め込んだものを、体で動かせるようになって欲しいね。その手伝いをしたい」と話した。トークショー中の野球教室では少年少女を身ぶり手ぶりで指導。「考えながら練習することは大切」と、守備の極意などを丁寧に教え続けていた。根尾は自身と同じドラフト1位入団の高校生内野手。キャンプではこの日の指導と同じように、根尾のフォロー役に徹するつもりだ。【伊東大介】