特大の来日2号をかっ飛ばした。ロッテの新外国人、ケニス・バルガス内野手(28=ツインズ3A)が27日、楽天との練習試合で推定飛距離140メートルの右越え2ランをマーク。

代打に立った6回1死一塁、楽天青山の内角低め直球を右中間スタンド中段まで運んだ。「チームメートにやってくれと言われたんだ」とリクエストに応え、胸をたたく歓喜のゴリラポーズも本塁手前とベンチで2度披露する大盤振る舞いだった。

クレバーさとパワーを併せ持つ。2ボール2ストライクと追い込まれた時点で「スイングは60%か70%の力。ミートを心掛けた」。ゾーンを広げすぎず、コンパクトに打つ。60%のパワーで140メートル弾。「速い球ほど球の勢いを使えるからね」と、145キロの球威を利用した。

この打席では内角が2球連続で来ることを読んだ。井口監督は「いろんな攻め方をされているけど、動じることなく打てている」と信頼を厚くする。ツ軍時代、マイナーリーグでは30発以上の場外弾を打ちながら、重量挙げのパワーはチームで中間くらいだったという。怪力ではない。「でもバットを持ったら飛ばす自信がある。今日も100%のスイングだったら場外だったよ」。全力アーチへの期待が高まるばかりだ。【鎌田良美】