楽天高梨雄平投手(26)が、春先からフル回転する。

14日に静岡で行われたDeNAとのオープン戦の9回に登板し、3人でピシャリと締めた。中飛と空振り三振であっという間に2死を奪うと、大和に対しては走者なしでもクイックモーションも交えて幻惑。最後は得意のスライダーで空を切らせ「今年の登板で初めて四球を出さなかった。そこそこ思ったところには投げられた」とうなずいた。

幼い頃から花粉症に悩まされ、毎年憂鬱(ゆううつ)な季節だった。「目も鼻もひどい。去年なんて、鼻水を飛ばしながら投げていたと思う」と苦笑する。それが今年は「顔を見ていただければ、分かると思いますけど…」とドヤ顔。ナチュレサプリメントの「3月からのサプリ」を試したところ、症状が劇的に改善したという。

球団記録となる70試合登板を果たした昨季も、4月終了時点の防御率は10・38と苦しみ抜いた。「今年は、そこを3分の1くらいの数字にしていければ」。風の強さを踏まえ、新球チェンジアップは封印するなど、まだ調整途上。「結果を欲しがっている自分とうまく闘いながらやるのも、いい刺激になっている」と独特の表現で充実感を示した。【亀山泰宏】