中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が15日、ウエスタン・リーグ開幕試合のオリックス戦(ナゴヤ)に1番・遊撃でスタメン出場した。結果は5打数無安打。オリックス開幕投手の山岡には4打席3三振と、レベルの違いを見せつけられた。

まさにきりきり舞いだった。初回、146キロ直球、147キロ直球を見逃して0-2と追い込まれた。3球目、外角低めに決まった132キロのスライダーを見送っての3球三振。根尾はきょとんとした表情を見せた。2打席目の三ゴロを挟んで、6回の第3打席は、カウント1-2から、117キロのチェンジアップにバットが空を切る。直球との速度差30キロに対応できなかった。第4打席は、カウント2-2からの5球目スライダーを見逃して三振。バットを抱え上げ、うずくまって悔しがった。

高校時代も公式戦では「ないと思います」という屈辱の1試合3三振。高校日本代表経験もある山岡との力の差を痛感した。「しっかり振りにくい姿勢としては良かったと思う。きわどいボールで追い込まれたり、自分が不利なところに持っていってしまった。悔しい気持ちです」と振り返った。

与田監督は、この3連戦の内容で19日からのオリックスとのオープン戦(ナゴヤドーム)への昇格を検討すると明言している。「数字ではなく、内容や可能性」と小笠原2軍監督は、結果より経験の蓄積を重視。1軍再合流の可能性はまだ残っている。【伊東大介】