19年モデルが見えた。開幕投手最右翼の広島大瀬良大地投手(27)が6回96球を投げ、本塁打による2失点に抑えた。

前回までの投球フォームから、春季キャンプ中に試した左腕を早いタイミングで捕手に向かって突き出すフォームに変更。「自分の中でタイミングが取りづらかった。今年の自分の体にはこっちが合っているのかなと思って」。実戦が増えた沖縄で昨季のフォームに戻していたが、投球感覚がしっくりしないことで決断。開幕まで調整登板が残り2試合となった中での大胆なモデルチェンジに「意識せずにやれているので合っていると思う」とうなずいた。

この日の試合前後には新井氏の引退セレモニーが行われた。一昨年の「黒田博樹特別試合」でもシーズンにつながる投球を披露。今回の記念試合も「このままいければいいかな」と確かな手応えをつかんだ。次回22日ソフトバンク戦で最終仕上げし、29日の巨人との開幕戦で初の大役を務めることが濃厚だ。

▽広島佐々岡投手コーチ「前回より修正できている。6イニングを投げ切れたことが良かった。プラスになる。7、8回と重ねて行ってほしい」。