楽天ドラフト4位の弓削隼人投手(24=SUBARU)が「高速クイック」で開幕ローテをつかむ。

先発を予定する21日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)に向け、19日に福岡・筑後市内でブルペン入りして調整。33球を投げ「最後のアピール機会になると思う。しっかり抑えたい」と気合を入れた。

事実上、残り2枠を巡る争いで武器を生かす。1・2秒以内なら合格とされるクイックだが「1・1秒を切るくらいの意識で投げています」。日大時代、足を上げた瞬間にギャンブル気味のスタートを切る走者もアウトにできるよう速さを追求した。同じ大型左腕としてランディ・ジョンソン(元ジャイアンツ)にヒントを得た、スリークオーター気味のフォームとも相性が良く「自分の体の使い方だと、クイックの方が球速が出る時もある」。エース則本昂が右肘を手術したチームにとって、フレッシュな戦力の台頭は不可欠だ。