ロッテ岩下大輝投手(22)が、先発ローテ定着を決めた。先発し6回を3安打1失点。最速152キロの直球を武器に9三振を奪い、存在感を示した。

「ゲームを作る意味では、ある程度いいピッチングができたと思います。次は立ち上がりから、今日の2回以降のような投球ができれば」。

尻上がりに調子を上げた。初回こそ3四球を与え、30球を要したが、その後は直球を武器に、持ち味の力強い投球を披露。

1-0の6回にオリックス吉田正に1発を浴びて同点とされたが、井口監督も「ゲームはしっかり作ってくれた。次はもっと長いイニングを投げて欲しい」と高評価だ。

前回登板は5日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。石川の腰痛による離脱で回ってきたチャンスで先発し、3回を5安打3失点。2本塁打を浴び「結果を出してやろうという気持ちでいったが、もうちょっと粘りたかった」と反省した。この日も「自分は要領よくはできないので、最初から全力で」と意気込んで挑み、序盤こそ力み過ぎたが、次第に修正し、成長した姿を見せた。22歳の本格派。これからもチームの勝利のため、全力で右腕を振り抜く。【鈴木正章】