全パのソフトバンク高橋礼投手(23)が、阪神近本のサイクル安打達成となる三塁打を許した。降りしきる雨の中6回から登板。7回2死一塁から近本に三塁打を打たれた。「地鳴りのような声援だった。球宴ならではの盛り上がり。それ(サイクル安打)に貢献できたので、うれしい」と、悔しさを隠し、大記録をたたえた。

同じ千葉出身の巨人丸とは6回無死一塁で対戦。交流戦では2安打を許していたが「その時使えなかったシンカーを使えた」と、シンカーで二ゴロ併殺に打ち取った。ぬかるんだマウンドにてこずり、普段140キロ台の直球は最速135キロ。「そこは0点。ある程度の投球はできた」と、2回4安打1失点、24球の球宴デビューを振り返った。

同学年の楽天松井とはスライダー、チェンジアップの使い方や、使うタイミングなどを聞いた。この日は雨のため室内練習場での試合前練習となったため、同じ右の変則投法の阪神青柳を訪ねることもできた。「直球とツーシームを投げ分けるところが僕とは違う」と、しばらく話し込みしっかり学んできた。

前半戦8勝を挙げたアンダースロー右腕は、多くの収穫を得て後半戦へ向かう。