巨人山口俊投手が痛恨の失投を悔やんだ。1点を追う7回2死二塁、DeNA乙坂への初球。内角を狙ったカットボールが、真ん中高めに甘く入った。右中間を真っ二つに破られ2失点目を許した。

投手戦を覚悟していただけに「1点で止めておけば、向こうのピッチャーにもプレッシャーがかかるところ。ある意味ダメ押し」と痛手だった。7回途中2失点で降板。5月19日中日戦以来、13試合ぶりの3敗目で自身の連勝は8で止まった。

相手先発の今永に投げ勝つことに意味があった。リーグ投手4部門(防御率、勝利数、勝率、奪三振数)で壮絶なタイトル争いを繰り広げる。3回に乙坂に先制適時打を打たれた際も唇をかみ、悔しさをにじませた。7月5日の投げ合いは8回2失点で勝利。2度目は土をつけられ、勝利数は並ばれ、防御率、奪三振数で後れを取った。

佳境を迎えたペナントレース、その先のクライマックスシリーズでも避けては通れない相手になる。「いい投手だということは分かっている。こういうゲームで勝たないといけない。負けない、ということをより意識して次のマウンドから行きたい」とガチンコ勝負は続く。【桑原幹久】