ソフトバンク内川聖一内野手が一気のファイナルステージ突破を誓った。宿舎ホテルでゆっくり過ごした背番号「1」は「これまで3連勝で来ているし、いい流れのまま一気に決めたいですね」と語り、自らのバットで2年連続の「下克上」を完結させるつもりだ。

悔しさもバネになっている。9日のファイナルステージ初戦では、1点を追う8回2死一、三塁の好機で代打長谷川勇を告げられた。だが、第2、3戦では計3安打を放って気を吐いた。ホークスに移籍した11年からCSでは無類の勝負強さを発揮。楽天とのファーストステージ第3戦では7回に決勝弾を左翼席へライナーで突き刺し、CS通算本塁打も単独トップの10本とした。「台風で中止になったけど、この休みをいい流れにしないと」。頼れるバットマンがチームをけん引する。