オリックス育成選手の漆原大晟投手(23)が27日、大阪市内の球団施設で契約交渉に臨み、40万円アップの300万円で更改した。

18年育成ドラフト1位で入団した右腕は、今季2軍戦で主に守護神として39試合に登板し、1勝0敗、防御率3・52で23セーブで、ウエスタン・リーグのセーブ王を獲得した。

プロ入り後は直球の最速が1キロアップの152キロとなった。漆原は「入団した時よりも自信はついた。1試合1イニングをこつこつ積み重ねていくことの重要性を勉強させてもらった。そこは来季につながると思う」と手応えを口にした。

26日には侍ジャパンとの練習試合に6回から3番手で登板。秋山から見逃し三振、山田哲を三ゴロに仕留めた。2死から味方の失策と連続四球も重なったが、2/3を投げて1安打1失点(自責点0)だった。右腕は「日本のトップ選手に投げることができて、いい経験になった。いろいろ感じる部分もあったので、このオフにレベルアップをしていけたら」と力を込めた。

プエルトリコのウインター・リーグに参戦するため29日に離日する。「試合への取り組み方も勉強になると思うので、注目していきたい。変化球もいろいろ聞いて、何かきっかけをつかめたらと思います」。まずは来季の支配下選手登録に向けて、異国の地で鍛錬を積む。(金額は推定)