中日が来季への補強構想を見直すことになりそうだ。

ソフトバンクから国内FA権を行使し、獲得交渉をしてきた福田秀平外野手(30)がロッテ入りを公表。同時に中日に断りの連絡があったことを26日、中日加藤宏幸球団代表(60)が明らかにした。また、左腕セットアッパーのジョエリー・ロドリゲス投手(28)もメジャーへの流出が濃厚になった。

加藤代表は「福田君からは『大変悩みました。ロッテに行くことになりました。評価していただいてありがとうございました』と連絡があった」と語った。4年4億円超の年俸に、左翼レギュラー有力候補として受け入れると好条件を提示したが、獲得へはつながらなかった。「トレードとかを考えないといけないが、すぐは決まらない。まずは現有戦力の中で考える」と今季左翼を守った選手会長の福田や、2年目根尾の外野挑戦などで穴埋めをする形になる。

また、来日2年目で才能が開花したロドリゲスの再契約も黄信号がともった。「(保留者名簿の)提出期限ぎりぎりで外すか外さないか判断する。それでやるしかない」と同代表。提出期限の30日を目前にするが、いまだにロドリゲス側から返答がなく、メジャーへの流出が濃厚だ。ロドリゲスは今季チーム最多の64試合に登板し、3勝4敗1セーブ、41ホールド、防御率1・64の好成績で最優秀中継ぎ賞を受賞。勝利の方程式に組み込まれたセットアッパーの流出となれば、来季の戦力構想に暗雲がたちこめる。