海外フリーエージェント(FA)権を行使している西武秋山翔吾外野手(31)が、ファンへ惜別のコメントを残した。

30日、埼玉・所沢市の西武園ゆうえんちで、ファン感イベントを開催。約5万1000人が来場した。同イベントの最後、秋山はメーンステージでマイクを持ち「頑張れという声援をみなさんから受け、ここまでやってきて、新たに最高峰と言われる舞台で戦いたい思いが強くなりました。FA宣言をして海外で勝負したいと思うようになりました」とメジャー挑戦を初めてファンに直接報告した。

メットライフドームでの試合。1回裏の先頭打者として、ザ・ブルーハーツの「人にやさしく」の曲に合わせ「頑張れ!」というかけ声とともに打席へ入る景色が、山賊打線の始まりの合図だった。現在はメジャー挑戦を見据え、代理人による交渉が、水面下で行われている模様。壇上では「まだどうなるか分からない。しっかりとした言葉が出てこない」と話すにとどめた。

右足薬指の骨折から早期回復するため、リハビリが続いている。イベント後も、ドームへ戻り室内でバイクをこいでしっかりと汗を流した。帰りの駐車場ではダッシュする姿を見せるほど順調な回復ぶりをうかがわせ「準備はしています」。移籍先が決まれば、この日が最後の西武のユニホーム姿。在籍9年間、リードオフマンとして活躍した西武に別れを告げることになる。【栗田成芳】