ソフトバンク川島慶三内野手(36)が2日、現状維持の年俸7000万円プラス出来高で新たに2年契約を結んだ。今季が2年契約の2年目だった。

今季は出場47試合ながら、打率3割6分4厘、出塁率は4割8分8厘の好成績をマーク。「最高の評価をしていただいた。ケガして2カ月いなかったので、下がるかと思ったけど、(日本一を)3連覇したということで、大盤振る舞いしてくれた」と、左肩痛での離脱もあったが球団からの評価を受けて喜んだ。

代打や途中出場も多い川島らしく、球団には「昨年も言いましたが『ベンチをもっと広くして欲しい』と言いました。ベンチは広い方が居心地がいい」と珍しい要望も伝えた。「ホークスはベンチワークもすばらしい。日本一の球団。ベンチがもっと広かったら、もっと良くなると思う。それだけの思いです」と総力で戦うチームの環境改善を訴えた。

2年契約が終了した今季は海外FA権の行使も視野に入れていたが「まだ野球がしたい、地元九州で野球を終えたい気持ちがマッチした。2年契約ですが、3、4年とやれるよう頑張っていきたい」と、宣言せずに残留する道を選択した。「試合に出たい思いと、ここで若い選手をサポートしながらというところで悩みました。ここで自分の役割をやっていきたい。『うるさいよ、嫌だよ』と言われる役割。口うるさく言う先輩はあまりいない。嫌われても、ホークスのためにやっていきたい。強いホークスを残していきたい」と嫌われ役を買って出て、常勝球団をより強固なものにするつもりだ。(金額は推定)