開幕投手の大本命が自らゴングを鳴らした。阪神西勇輝投手(29)が10日、虎の若手投手陣に大競争を呼びかけた。この日、ABCラジオ「伊藤史隆のラジオノオト」に生出演。放送前に取材に応じた右腕は、来季の開幕投手について「みんなが狙えることが出来るチームがいい。ここの争いを大事にしたら相乗効果が生まれる」と力を込めた。

移籍1年目の今季は勝利数(10勝)、イニング数(172回1/3)ともにトップ。開幕から先発ローテーションを守り抜き、仕事を果たした。5年連続で開幕投手を務めたメッセンジャーが今季限りで現役を引退。2020年の開幕投手は西が決定的だが、西本人は「それじゃあ寂しい」と周囲の声にストップをかけた。

今月中旬には自主トレ先であるハワイに出発する。「去年は行く前にやり過ぎていたから、そこを反省して。なだらかに上げていきたい」と春季キャンプまでの調整をすでにイメージ。投手陣のリーダー的な存在でもある右腕は「みんなが1人1人、向上心持ってこのオフを過ごさないと。(若手投手には)オフを精いっぱい頑張ってほしい」。挑戦状は大歓迎だ。【桝井聡】