開幕投手は譲らん!広島大瀬良大地投手がマツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開した。

キャッチボールなどで始動。照準は3月20日の中日戦に合わせている。「開幕に向けて、まずはそこに合わせてやっていこうと思っています」。昨季初めて大役を務めたことで自覚が増した。「いろいろ学ばせてもらえるマウンドだと思った。あの緊張感の中で投げられる喜びはすごく大きかったので誰にも譲りたくない」。すでに開幕マウンドに立つイメージを描いている。

すでに周囲は“エース”と認めるが、自らはまだ言葉にはしない。「(周囲は)自分にハッパを掛ける意味で言ってくれているのかなと思っていた。チームが求めるエースと、僕が目指すエースはまだまだ。昨年の僕の姿ではない。近づけるように頑張りたい」。勝利が求められた試合で勝つ投手こそ“エース”。OBの前田健太(ドジャース)や黒田博樹氏から学んだ姿にはまだ到達していない。

今年の漢字には「安」を選んだ。負担増になっていた2段モーションをやめたのは、シーズン通した「安定感」を求めてのもの。チームに「安心感」を与える投球で、真のエースを目指していく。【前原淳】