ベーブ・ルース誕生の日に和製ベーブがアーチを連発した。日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が6日、沖縄・国頭のフリー打撃で、今キャンプ最多の21本の柵越えを放った(59スイング)。出場の可能性がある15日の紅白戦(国頭)へ向けて、徐々に状態が上がってきた。

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特別な日に、清宮がアーチを連発した。2月6日は野球の神様といわれるベーブ・ルースの誕生日。59スイングで、今キャンプ最多21本の柵越えを放った。練習後に報道陣から聞かされ「知らなかったです」と苦笑いも、「打つ方も安定してきているので、(実戦で)投手が投げた時も変わらずに打てればいいです」と、出場の可能性がある15日紅白戦(国頭)を見据えた。

世界一になった東京北砂リトル時代には、米国メディアに「和製ベーブ・ルース」と報じられ、栗山監督もドラフトで獲得後「人を引きつける魅力がある。ベーブ・ルースってあんな感じだったのかな」と話した。プロ1年目には静岡・草薙で行われたソフトバンク戦で、同球場にあるルースの像を訪れた直後に本塁打をマーク。これまでもなにかと縁を感じさせてきた。

昨年10月に手術した右肘には不安を抱えるが、この日は初めてロングティーもこなし、打撃練習はフルメニューを消化した。「気持ちよく振れたかなと思う。今日は風もありましたけど、それでもけっこう良い感じで振れていて感覚的には良かった」と、手応えを得て1日を終えた。球場を後にしたのは、日が暮れた午後6時半頃だった。

スローイングの強度も上がってきており「けっこう良い感じで投げられるようになってきている」。日に日に本来の清宮の姿に近づきつつある。【山崎純一】