開幕投手筆頭候補の楽天則本昂大が今季初実戦で新球を試投した。16日、阪神との練習試合に先発。1回を完全投球、10球でまとめた。早くも最速151キロをマークした直球で押し込み、阪神の上位打線に並んだ木浪、近本、糸原を圧倒した。「実戦に入るとブルペンとは景色が違う。ちょっと力みがあったけど、それを確認できたのは良かった」と収穫を口にした。

オフから習得に取り組んでいたナックルカーブの完成度は途上だと強調した。120キロ台前半の鋭く曲がるカーブを織り交ぜた。糸原に対し、セットからの初球はカウントをとったが、全体的には制球しきれず「次はもっとストライクをとれるように。まずは使える球にしなければいけない」。次回以降の登板は球種も増やして段階を上げていく。「出力を上げたときにコントロールできるように磨いていきたい」と話した。