巨人原辰徳監督が、オープン戦7連敗で最下位に転落したチームに奮起を促した。4カード連続の遠征を終えた12日、福岡から帰京。オープン戦ながら球団ワースト(65年以降)の10試合連続白星なしの状況が続く。

「もうちょっと(高いレベルの)競争を思い描いていたけれども、上で競争しているとは思えない。ちょっと負けすぎよ。昨年くらいの力だったら優勝できるなんて、甘い考えを持っているかもしれない。1割、2割、3割増したパワーがないと乗り切れない。現状でよしと思っている人間が何人かいるかなと感じるね」と厳しい言葉を並べた。

調整優先のオープン戦とはいえ、現状は2勝8敗3分け。「五分は勝たないといけない、五分は」と求める。投手陣は大リーグ移籍した山口の15勝を埋める若手台頭を期待してきたが「なかなか出てこない」と分析。開幕ローテ候補ながら11日のソフトバンク戦でスタミナ不足から4回途中4失点で降板した桜井には「パワー、スピード、テクニックの三位があまりにも低すぎた」と言った。13日には高卒3年目の湯浅を二塁でスタメン抜てき。開幕延期で時間的猶予ができた分、ハイレベルなチーム内競争を求めた。【前田祐輔】