阪神藤川球児投手が「火の玉ストレート」の試運転だ。2軍中日戦の5回に調整登板。

遠藤を左飛、堂上を右飛に抑え、アルモンテを140キロ速球で中飛。1回をわずか6球、すべて速球勝負で1軍クラスの打者を3者凡退だ。20日の同カードは変化球主体だったが、この日は一変。「最初から真っすぐと決めていた。強度を上げながら。腕を振って順調に上がっていっている」。

開幕日は決まらないが、長丁場の公式戦を見据え、今週はあえて試合登板を見合わせる独自調整をとる。週明けも関東遠征に合流せず、甲子園で練習する。「放っておいたら(状態は)上がってくる。だけど試合数は減っていない。無理に試合に投げることはない。このままやれば、すごい試合数に投げないといけない」とブレーキをかける。「次の週は(試合で)投げない。投げなくてもできることは山ほどある。冷静に考えないと」。百戦錬磨の守護神らしい手綱さばきで臨む。