阪神谷本修球団副社長兼球団本部長は26日、藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルス感染を判別するPCR検査を今後受けることについて、兵庫・西宮市内の球団事務所で現状を説明した。

現状、藤浪の今後の入院については「ないと思います」と見通し、「症状、軽症者は基本、自宅待機とか宿泊施設待機になっているので、入院させてくれないと思います。本人も倦怠(けんたい)感もない、発熱もない、せきもない状況で、車を運転していってるぐらいなんで」と説明した。

谷本副社長によると、藤浪は2日連続でワインやコーヒーの匂いを感じることができず、2日前の24日から耳鼻咽喉科と内科を受診している。

現状、嗅覚の症状を訴えた藤浪以外にも、味覚に違和感を感じている選手が2人いるという。2人は3月14日に藤浪と食事を共にしている。谷本副社長は藤浪以外の2人についても、PCR検査を受ける場合は発表するとした。

谷本副社長は選手、チームスタッフ、球団関係者について「少なくとも1週間は自宅待機させようと思っています。簡単に言うと、次の指令があるまでは出てくるなという言い方はしています」と説明。球団事務所はすでに閉鎖された。独身寮「虎風荘」に入っていた寮生は26日中に宿泊施設へ移る。

甲子園は午前中から通路、ブルペンなどの消毒作業が順次行われており、午後には鳴尾浜の消毒作業も行われる。