1発より興奮の二塁打だった。ロッテ福田秀平外野手が日本ハムとの練習試合に3番DHで先発。4回先頭の第2打席で同い年の斎藤とプロ初対戦を果たした。「僕の世代のスーパースター。いい結果が出てよかった」。右翼線へはじき返し、1点目の足掛かりをつくった。

多摩大聖ケ丘高出身で、ハンカチ王子旋風を巻き起こした早実と同じ西東京地区。当時から親交があり、ソフトバンク時代の11年5月には斎藤の先発試合に8番左翼でスタメン出場したが、打席に立つ前に緊急降板してしまった。だから余計に「すごく楽しみな打席でした」。長打で勢いをつけると、6回には吉田侑から左中間ソロ。「あんまりあっちに打ったことがない。全力で走りました」と逆方向にかっ飛ばし、ビッグイニングの口火を切った。

上位打線として期待される。紅白戦から指名打者での出場が続くが、まもなく外野守備も就く予定。コンディションは「少しずつ上がってきている」とうなずいた。【鎌田良美】