阪神が5回雨天コールドで連勝を4に伸ばした。先発青柳は初回、1番梶谷に先頭打者アーチを許したが、その裏に1番近本が“先頭打者アーチ返し”ですぐに同点に追いついた。さらに糸原が三塁打を放ち、糸井の遊ゴロの間に生還し勝ち越し。大山の3号ソロも飛び出して、試合を有利に進めた。

青柳は2点リードの5回、2死二塁から梶谷に左前適時打を許して1点差に詰め寄られた。雨は激しくなり、マウンド状況は厳しかったが、続くソトにインコースを攻め続け、最後は外角低めに沈んでいくスライダーで空振り三振。5回表のDeNAの攻撃が終わったところで試合が中断され、その後、雨天コールドが決まり、阪神に勝利をつかんだ。青柳は今季2勝目(1敗)。

この日から有観客試合となったプロ野球。降りしきる雨でも甲子園で応援し続けたファンに、忘れらない1勝を届けた。

矢野燿大監督にとっても忘れられない勝利。主なコメントは以下の通り。

 

-今日は忘れられない日になると言われていたが

矢野監督 初めてお客さんに入ってもらう試合で、また雨で5回で。本当に忘れられないですし、僕の一生の思い出に残る1勝かなと思います。

-ファンの存在は違う

矢野監督 そうですね。最後もあと1人のところで『青柳、頑張れ』という声がスタンドから。僕が座っているところ、そこでも声聞こえていましたし、やっぱりファンの人の声援は僕らの大きな力になるなと。今日はまだ制限ありますけど、それでも強く感じました。

-最後はどんな気持ちでファンにあいさつを

矢野監督 スタンドでずっと雨にぬれながら、最後までいてくれたファンに、最後、勝利の喜びを一緒に感じとれたのはうれしく思いますし、こんな大変な中、来てくれたことに感謝しています。