阪神先発の中田賢一投手(38)が5回途中でマウンドを降り、移籍後初勝利は次戦に持ち越しになった。

ソフトバンクから移籍後、阪神中田としての甲子園登板は初めて。前回の6月28日DeNA戦(横浜)が4回3失点で負け投手だっただけに、雪辱を期す意気込みで本拠地初登板に臨んだ。だが、2回につかまった。

先頭の村上に右翼線への二塁打を打たれたことから1死一、二塁のピンチを招き、エスコバーに先制打。2死後、投手の高橋に四球を与えてしまい、満塁から坂口に押し出し四球。3回も3安打を浴びて3点目を失った。5回は無死一、三塁から山崎、雄平を抑えて2死までこぎつけたが、2安打を打たれているエスコバーを打席に迎えたところで矢野監督が交代を告げた。7安打3失点だった。

打席では2回2死一、二塁から中前打を放って満塁に好機を広げるなど、奮闘。だが登板2試合目も勝てず、中田は「2回の投手への四球と押し出しがもったいなかったですし、そこがすごく悔やまれます」と猛省した。それでも打線の奮起で、黒星は消えた。