阪神近本光司外野手が技ありバントヒットなどでチーム唯一のマルチ安打と気を吐いた。

「1番中堅」で先発。初回、巨人先発戸郷の内角高め151キロに力負けせず、右前に運んだ。4点を追う8回1死一、二塁の第4打席では、小技で相手を揺さぶった。左腕高梨に対し、カウント1-0から三塁前に絶妙なセーフティーバント。快足で内野安打をもぎ取った。楽天から新加入した高梨は試合前まで7試合に救援登板し、無安打投球を続けていた。今後も戦っていく相手に初の被安打を付け、嫌なイメージを与えた。

近本はこれで4試合連続安打。8月に入ってからは15打数7安打と安打を量産している。一時は打撃不振でリーグ最下位まで落ちていた打率も、2割5分4厘と数字を上げてきた。若きリードオフマンの復調は苦しい戦いが続くチームのプラス材料だ。