阪神秋山拓巳投手(29)が6回5安打2失点と粘ったが、5連勝はお預けとなった。「2回に打順が下がっていくところで、バタバタしてしまって、そこはもう1回反省しないといけない。その後はなんとか粘れたと思いながら、辛抱強く投げることが出来ました」。1-0の初回、坂口に先頭打者弾を浴び同点。2回は2死一、二塁から小川に右前へ勝ち越し適時打を許した。「対ピッチャーの迎え方を、もうちょっと勉強しないとなと思う部分もあります」と悔しい2点目だったが、大崩れはしなかった。

3回からは安定した投球を続け、6回は暴投も絡んで2死二塁とするも、最後はエスコバーをフォークで空振り三振。「ゼロで抑えるピッチャーでもないですし、自分で許す部分を作りながら、なんとか投げられたかなと思います」。渾身(こんしん)のガッツポーズで、同点のままマウンドをガンケルに譲った。

前回16日広島戦(京セラドーム大阪)では、無失点好投を続けながらも5回82球で降板。矢野監督はこの日の投球を「前回よりはちょっと良くないかなと思ったけど。それでもしっかり6回粘ってくれて。アキらしく投げてくれた」と評価した。2戦連続で勝敗がつかず、7月14日ヤクルト戦(甲子園)からの5連勝は持ち越し。それでも、今季はここまでヤクルト戦で4戦2勝と相性の良さを見せた。次回こそ久しぶりの白星をつかみたい。【磯綾乃】