NTT東日本がセガサミーに勝利し、5年連続44回目の本大会出場を決めた。

屈辱負けの悔しさを晴らすような投球だった。5日の第一次代表決定戦ではJR東日本東日本に1安打完封を喫し完敗。その夜、大事な試合の先発を任された沼田優雅投手は、チームのベテランエース・大竹飛鳥投手(35=関東学院大)に「6回までいきますから」と強気の宣言。チームは負けたものの、NTT東日本の先発・佐々木健投手(24=富士大)も5回途中まで投げ6奪三振2失点と好投した。「自分のチームの投手(佐々木)が、いい投球をした。負けたのは結果。同じ流れで入れることを意識する」と、雑念を払い、自分の投球に集中した。

その言葉通り、集中力を研ぎ澄ませ、淡々と投球。宣言通りの6回を投げきり、無四球で3安打7三振1失点と好投。「今日は真っすぐがよかった。いつもより球が走っていたので、チェンジアップ、カットボールが生きました」。チームを都市対抗野球出場へと導いた。

飯塚智広監督(45)は「昨日の完敗の後で、切り替えが難しかった。沼田はいいピッチングをしてくれた。無四球でしたからね」と褒めた。大竹、佐々木に続き、本大会の初戦、先発候補に名乗りをあげた沼田。飯塚監督にとっても、うれしい誤算!? 「沼田がドームの初戦で投げるなんて、誰も考えてなかったと思う。いい悩みというか。うれしいですね」と、笑顔を見せ、本大会へ期待を込めた。

なお、敗戦したセガサミーは7日に行われる第3代表決定戦で鷺宮製作所と対戦する。