ロッテが正念場に立たされた。ソフトバンクに逆転負け。8月18日以降、2カ月半にわたって2位以上をキープしてきたが、115試合目で57勝55敗3分けと西武に勝率まで並ばれた。

3点リードをひっくり返された。4番に入って好調の清田が2戦連発となる7号2ランで先制。藤岡が3号ソロで続いた。だが6回だ。ゼロを並べていた石川が打ち込まれ、救援した唐川も傾いた流れを止められなかった。井口監督は「あの回だけ、追い込んでから高くいって打たれた。もったいなかった」と嘆いた。

ロッテ、西武ともに残り5試合。同率でフィニッシュした場合、今季の対戦成績で上回る西武が2位でCSへ進む。8日にZOZOマリンで最後の直接対決がある。そこまでの3試合で、2ゲーム差をつけられたら追いつけない。

得意としてきたソフトバンク戦6連敗。4日は千賀、5日は東浜と最多勝クラスが待ち受ける。「投手コーチが(勝ちパターンを)どんどんつぎ込んでくれと言ってくれている。何とか明日勝てるように頑張ります」。昨季は残り5試合のところでCS圏外の4位に転落した。今年こそ踏みとどまる。【鎌田良美】

▽ロッテ清田(初回に2戦連続の7号2ラン)「うまく対応できました。1つも落とせないと思っている」

▽ロッテ藤岡(4回に3号ソロ)「追い込まれていたので、コンパクトなスイングを心掛けたのがいい結果につながったと思います」

▽ロッテ石川(ソフトバンク明石に高めを痛打されるなど6回に逆転され)「最後のところですよね…粘って投げられていたので、あの1球に悔いが残ります」