ヤクルトは19日、山田哲人内野手(28)と契約について合意したことを発表した。これまで複数回の交渉を重ねていた。

山田哲 球団の方と話し合いを重ねてきました。正直に今までで一番悩みましたが、FA権を行使せずに残留することにしました。さらに活躍できるように努力したいと思います。

契約期間は7年で、松中信彦(ソフトバンク)則本昂大(楽天)柳田悠岐(ソフトバンク)に並ぶ、日本人ではプロ野球史上最長タイの長期契約で合意した。

山田哲は今季、上半身のコンディション不良に苦しみ、94試合の出場で12本塁打、打率2割5分4厘と不本意な結果に終わったが、近年はずっと攻守でチームをけん引。存在感を発揮し続けてきた。15年には史上初の本塁打王と盗塁王を同時獲得し、史上唯一、打率3割、30本塁打、30盗塁を記録するトリプルスリーはこれまでに3回達成している。

ヤクルトは今季、山田哲以外にエース小川、抑えの石山も国内FA権を取得しているが、まずは野手の柱が流出することは避けられた。

◆山田哲人(やまだ・てつと)1992年(平4)7月16日、兵庫県生まれ。履正社で3年夏の甲子園出場。10年ドラフト1位でヤクルト入団。14年最多安打。15年は本塁打王に輝き、リーグMVP。他に盗塁王3度、最高出塁率1度、ベストナイン5度。15、16、18年のトリプルスリー3度はプロ野球記録。今季推定年俸5億円。180センチ、76キロ。右投げ右打ち。