打線強化を図る巨人が30日、来季の新外国人として米大リーグ、ナショナルズからフリーエージェント(FA)となっているエリック・テームズ内野手(34)の獲得を発表した。

単年契約の推定年俸120万ドル(約1億2600万円)で背番号は「44」、入団会見は2月ごろの予定。テームズは球団を通じて「伝統あるジャイアンツの一員になれて光栄」とコメントした。

左打ちのテームズは韓国では15年に47本塁打、40盗塁を達成。3年連続で打率3割以上、35本塁打以上をクリアし、通算124本塁打をマークした。17年のメジャー復帰後は3年連続で2ケタ本塁打を放つなどメジャー通算96本塁打の長距離砲。守備も一塁と外野をこなせ、打線にさらなる厚みを生み出す存在になる。

テームズに加え、メジャー通算196本塁打でジャイアンツからFAとなっているジャスティン・スモーク内野手(34)も獲得に向けて本格調査を進めている。左投げ両打ちのスモークは、マリナーズ時代にイチロー、川崎、岩隈らとプレー経験がある強打の一塁手。交渉が順調に進展すれば1月上旬にも基本合意できる見込みだ。今オフはDeNAからFA宣言した梶谷と井納に続いて強打者テームズを獲得と、積極補強でリーグ3連覇と日本一奪還への足場を固めていく。

◆ジャスティン・スモーク 1986年12月5日、サウスカロライナ州生まれ。08年にサウスカロライナ大からドラフト1巡目全体11位でレンジャーズに入団し、10年4月23日にメジャーデビュー。マリナーズ、ブルージェイズで活躍し、ブ軍に所属した17年に唯一の球宴選出、自己ベストの38本塁打、90打点をマーク。今季はブルワーズと契約し、8月13日のカブス戦でダルビッシュのノーヒッターを7回1死で阻止するソロ本塁打を放ったが、9月に戦力外となりジャイアンツに移籍した。メジャー通算打率2割2分9厘、196本塁打、570打点。193センチ、99キロ、左投げ、両打ち。