さぁ、いよいよ!!ロッテ井口資仁監督(46)が新年に際し、最速163キロ右腕の佐々木朗希投手(19)について「開幕でしっかりとローテーションに入ってもらいたいなと思っている」と明言した。プロ2年目でのデビューへの道筋が具体化してきた。

年末に頼もしい報告が届いた。「1月中にしっかりブルペンに入れる準備はできている、という話なので」。佐々木朗本人は12月の契約更改後の会見で「シーズンの頭に間に合えば」とオフの進め方を描いた。自主トレでのキャッチボールは時に60メートルほどに、時に1時間半に及ぶという。順調に進めばブルペン、紅白戦、オープン戦と強度を上げていくことになる。

多くの注目を集めながらも、1年目は公式戦登板ゼロに終わった。右肘などのコンディションを慎重に見極めながら、シーズンを投げ抜くための肉体強化に専念した。「来年から試合に投げるにあたって、すごくいい経験だったなと思います」と振り返る。仮に万全ならば、ルーキーイヤーはどんな起用構想だったのか。井口監督は「自分の勝手なイメージですよ」と前置きした上で明かした。

「夏以降に(1軍の)先発で10日とか2週間に1回とかのペースで投げながら、最終的には週1で回れるくらいに最後になったらいいなとは、勝手に想像してました。勝ち負けとかは全然考えなかったです」

投手コーチやトレーナー陣とも協議しながら、今季のイメージを作っていく。緩やかなスタートになっても、ペナントの流れを変えるだけの能力を秘める。「なんとかいい準備をして、いいデビューをしてほしい」と指揮官。佐々木朗希は2021年も球界最注目の1人だ。【金子真仁】