日本ハム西村天裕投手が新年の誓いとして「開幕ローテ入り」を掲げた。7日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレ。4年目の今季は先発へ本格転向する。「やるからには、そこ(開幕ローテ)を狙わないとダメだと思う。有原さんもいなくなる。チャンスだと思う」と語気を強め、照準を定めた。

目指すは完投型。「5回で代わる先発投手ってしんどい。自分が中継ぎをやっていたからこそ分かる。行けるところまで行く、というのが目標」。昨季終盤に先発デビューしたが、4イニングが最長。課題は明白で「投げる体力をしっかり付けていきたい」と今オフのテーマにしている。

スタミナアップへ、この日も行った走り込みはもちろん、投球フォームの安定も「長いイニングを投げるために必要だと思った」。フォームのぶれは制球力、球威に影響する。意図しない投球が増えれば、打者を抑えることは難しい。最も力を発揮できるフォームを徹底的に体に染み込ませるために「ネットスローを増やしていきたい」とベース固めにも力を入れている。

10日からは沖縄・名護に自主トレ場所を移し、ブルペン投球も始める予定。「勝負の年です。キャンプに入って1発目に投げられるように仕上げていく」。先発西村として、転機の1年とする。【木下大輔】