DeNAドラフト4位の小深田大地内野手(17=履正社)が17日、横須賀市のDOCKでの新人合同自主トレで2度目の屋外フリー打撃を行い、パンチ力を披露した。約50スイングで右翼、右中間へ4本の柵越え。高校通算35本塁打のパワーを見せ「すごく楽しくて充実した打撃練習でした。キャンプに向けてしっかり練習して、徐々に上げていけたら」と話した。

金属から木製バットに変わり、試行錯誤を続けている。高校の1年先輩、阪神井上から譲り受けた86センチと、自らの85センチを併用。一般的なハードメープル(硬いカエデ)と若干しなりがある珍しいバーチ(カバノキ)と木も2種類。井上から紹介されたバーチは、メジャーリーガーやソフトバンク柳田、オリックス吉田正ら強打者も使用済み。「しっかり試して、試合用をどちらにするか決めていきたい」と試打を続ける。

練習環境に改めてプロを実感した。ティー打撃で前後にタブレット機器を三脚で立てて、スイングスピードやバットがボールに当たる角度などを計測。ハイテク機器に「捉える角度を上げていかないと。平均ぐらいなので。二塁ゴロ、一塁ゴロは致命傷になる。センターにしっかり打ち返していきたい」。分析結果を打球の高低、左右へと活用していく。

オフに会った井上から「1軍に上がってナンボの世界」と助言された。1年目に1軍で安打を放った先輩に続くべく「上がって結果を出せる選手になりたい」。弾道だけでなく、目標も高く設定した。【斎藤直樹】