ロッテ本前郁也投手が、開幕ローテーション入りする可能性が高まった。17日、日本ハム戦で先発し5回途中4安打無失点。左手人さし指の腹にマメがむけて降板したが、次回登板に影響はないもよう。

まだ固まっていなかった開幕6戦目、4月1日の楽天戦(ZOZOマリン)の先発について、井口資仁監督(46)は「いま投げている中では非常にいいので、その可能性は非常に高いと思います」とはっきりと口にした。

札幌出身の最速149キロ左腕は、4日前まで1軍公式戦登板の権利さえなかった。プロ2年目、14日に背番号49で支配下登録され、家族らが見守る中で好投した。緊張の登板でも「いつも通り投げられたと思います」と強いハートで日本ハム打線を押し込み、時には技でかわした。140キロ台前半が多くても、球質が良くなかなか痛打されない。シーズン目前、頼もしい左腕が現れた。【金子真仁】

▽ロッテ河村(地元北海道で中継ぎ登板)「地元で投げられて良かったです。少し力が入ってしまいましたが、感慨深い登板になりました」