東海大海洋が意地を見せた。首位の日大国際関係に4-1で逆転勝ち。開幕11連勝の難敵に今季初の黒星をつけた。2日の第1戦で敗れ(1●2)、今季優勝が消滅したが、2019年春の優勝校が存在感を示した。

静岡県勢2人が輝きを放った。1点を追う6回2死二、三塁で7番山本好輝外野手(2年、聖隷クリストファー高出)が2点適時二塁打。一振りで試合をひっくり返すと、さらにたたみかけた。7回2死二塁、3番渡辺悠生(3年、清水桜が丘高出)が外角の直球を右翼スタンドに運んだ。「感触は良くなかったけれど、しっかり力で押せた。いい場面で打てた」。大学通算2本目の本塁打で勝負を決定付けた。

7回からは2番手右腕の立木遼(3年)が3イニング無安打の「完全リリーフ」で試合を締めた。手塚慎太郎監督は試合前のミーティングで選手を鼓舞。「意地を見せろ」と送り出した選手の奮起に、「気持ちが入ったプレーをしてくれた」と目を細めた。

今季の優勝はなくなったが、静岡大との最終週で連勝すれば、2位浮上の可能性がある。渡辺悠は「目の前の試合を全力で戦うだけ。必ず連勝して秋につなげる野球をしたい」と闘志を燃やした。【神谷亮磨】