右手母指(親指)末節骨の骨折で離脱中の巨人坂本勇人内野手(32)が12日、川崎市のジャイアンツ球場でリハビリを行った。親指を固定したギプス姿で室内練習場で約1時間汗を流した。故障後、公の場で練習するのは初となった。

トレーニングウエア姿で現れた。軽いダッシュなどでウオーミングアップを済ませると、トレーナーに「お願いします」と言い、ノックを受けた。約5分間、右手にボールが当たらないように気を付けながら、左手1本で軽快なグラブさばきを披露した。その後は左手1本でティー打撃を50球。最後は下半身のトレーニングを行い、クラブハウスに引き揚げた。

9日のヤクルト戦(東京ドーム)で患部を負傷した。5回の一塁走者時に、捕手からのけん制球でヘッドスライディングで帰塁した際に痛めた。5回はそのまま出場を続け、6回の守備から交代。今季は36試合に出場し、打率2割9分9厘、7本塁打、14打点。主に2番に座り、チームをけん引していた。

チームは前日11日のDeNA戦で、若林晃弘内野手(27)、坂本に代わって遊撃で出場した吉川尚輝内野手(26)が同点の9回に2者連続弾を放ち勝利を収めた。キャプテン不在の穴を若手が懸命に埋めている。【久永壮真】