プロ注目で最速151キロ右腕の関西国際大・翁田大勢投手(4年=西脇工)が今春のリーグ戦初登板で精彩を欠いた。

逆転した直後の8回から救援。1点リードした状況だったが、球が上ずり、8球連続ボールの連続四球などで無死一、三塁のピンチを招いた。三塁前へのゴロに仕留めたが、河野智尋内野手(4年=市川)の二塁悪送球失策で同点に追いつかれた。その後も制球難を修正できず、無死満塁のまま降板した。1死も奪えず4失点と不調だった。「野手が必死にもぎ取ってくれた後、ああいう投球で申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話した。

同校は新型コロナウイルスで開幕から出場辞退し、約2週間、練習できなかった。3月下旬のオープン戦以来、約1カ月半ぶりの実戦だったが「久しぶりの状況もあって、力んでしまった。いいフォームで投げられなかった」と猛省した。大黒柱だけに、期待も大きい。鈴木英之監督(54)も「あれじゃ、プロは無理です。メンタルが、あの展開であそこまで弱いと思わなかった。球が速いだけで生きていける世界ではない」と手厳しかった。