東京五輪の聖火リレーが26日、京都府で2日目を迎え、元阪神の桧山進次郎氏(51=日刊スポーツ評論家)が、亀岡市の府立京都スタジアムを走って聖火をつないだ。新型コロナウイルスの感染拡大で公道での走行は中止。ただ、会場はかつて出身の平安高野球部グラウンドがあった近くで「懐かしかったです」と感慨深げだった。右手を振りながら走りきった桧山氏は「今、世界で1人しかこのトーチを持っていないと思うと重みを感じました。貴重な体験は人生の宝物です」と感激した様子だった。

 

◆26日の聖火リレー 京都府の2日目。25日の初日と同様にコロナ対策として公道使用を取りやめ、亀岡市の府立京都スタジアムに芝生保護用のマットを敷いて1周200メートルのコースをつくり、1人(1組)が約50メートルを走るパターンで実施した。

本来は京都市のスターターのはずだった8人のグループの中にはサッカー界のレジェンドで68年メキシコ五輪では銅メダルとアジア人では初の得点王を獲得した釜本邦茂さん(77)がトーチを握った。ストライカーの魂に火がついたのか、両手を小刻みに動かす激走ポーズを連発させた。次走者へのトーチキス後には右足を振り抜いてゴールパフォーマンスもみせた。

27日は滋賀県に移動。セレモニーはすべて中止となるが、公道での走行は実施する。第1走は歌手西川貴教(50)、湖南市ではボクシング元WBC世界バンタム級王者の山中慎介さん(38)。栗東市では騎手武豊(51)が聖火をつなぐ。