ソフトバンクが今季3度目の3連敗で12日保った首位から陥落した。

3点を追う7回。松田の3ランで一時同点に追いつきなお無死走者なしで、先発レイの代打に真砂を起用。レイは初回に3ランを浴びたが、2回以降は1安打と立て直し、74球と余力を残していた。工藤公康監督(58)は「3ランが出て、勢いに乗ってまたカ~ンといける場面」と勝ち越しを狙っての判断と説明したが、真砂から3連続凡退。結果的に2番手の泉が勝ち越し打を浴びた。ただ「あそこで出ていればまた違う展開になっていたと思う。あそこは勝負かなと思いました」と攻撃的なタクトに後悔を見せなかった。

1分け2敗でDeNAに9年ぶりに3戦白星なし。セ・リーグ最下位チームにまさかの負け越しを食らった。交流戦は2勝5敗2分けと3カードを残して、優勝した19年の負け数に並んだ。それでも指揮官は「悲観する必要なんか全くない。まだあと交流戦は半分残っている。常に勝ち越すことを考えてやっていければ取り戻せる」と前を向いた。4日からはセ首位の阪神と敵地で3連戦。最後に「強い思いを持って戦う」。虎狩りで、常勝軍団のあるべき姿を取り戻す。【只松憲】