中日が、ダヤン・ビシエド内野手(32)の2発で交流戦首位を守った。15試合連続安打と絶好調の4番のバットで、セ・リーグ4位のチームが交流戦初Vへ力強く前進した。

1回、福田の先制犠飛に続く8号2ランをオリックス田嶋に見舞った。1点差に迫られた8回には、比嘉から貴重な9号ソロ。試合を決める2本目には「いいスイングができた。完璧に打てた」と、自ら満点をつけた。

開幕直後まで、昨年10月に左肩を脱臼した影響が残った。「肩のけががあって生まれて初めての両手を使ったスイングをしたが、しっくりこなかった。自分の普通のスイングができなかった」と明かした。左肩をかばうスイングがコンディション不良にもつながり、4月に出場選手登録を抹消された。そこから「少しずつよくなって今は肩も気にならない。打席の感覚もよくなった」と本来のスイングを取り戻し、全快宣言も飛び出した。

5月18日のDeNA戦から安打が続き、交流戦に入ってからの11試合は打率4割6分2厘(39打数18安打)。今季、ビシエドが本塁打を放てばチームは負けない。まずは交流戦4カード連続勝ち越しに向けて「明日も勝つ」と力強く結んだ。【安藤宏樹】

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