青空の甲子園をバックにバット片手にドアップでヌッとにらみを利かせる。いかにもな表情で、阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が17日発売のスポーツグラフィック誌「Number」の表紙に登場している。

同編集部によると、新人野手が表紙を飾るのは昭和の清原和博(西武=86年)、平成の松井秀喜(巨人=93年)以来で「令和の“怪物ルーキー”佐藤輝明選手のより一層の活躍を願っています」とコメントを出した。最新号は阪神タイガース特集「猛虎新風伝」で、清原、松井級の大抜てきとなった佐藤輝は巻頭インタビューにも登場する。

この日発表された球宴のファン投票中間発表でも25万6097票と両リーグトップを続けている。18日に巨人戦(甲子園)で再開するリーグ戦でもそのバットが注目され、矢野監督は「現状は5番でいいのかなと思っています」と引き続きクリーンアップを任せる方針を明確にした。

佐藤輝はDH制のあるパ・リーグ本拠地で戦った交流戦最後の6連戦から初めて5番に入って6連勝に貢献。24打数7安打、1本塁打、3打点で、打率2割9分2厘は、打席数の違いはあるものの打順別打率で4番の2割8分6厘、6番の2割7分を上回っている。

この日は遠征先の仙台から空路大阪へ戻って休養。話題を振りまき続ける佐藤輝は「また一からのスタートになるんで、自分自身もう1回、打撃を見つめ直して、またいいスタートを切れるようにやっていきたい」と語り、リフレッシュと微調整を経て再びリーグ戦に向かう。【石橋隆雄】

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