同点の8回、阪神矢野燿大監督は「8回の男」岩崎ではなく斎藤をマウンドに送った。しかし先頭の8番吉田成を安打で出して犠打で進められると、途中出場の渡辺に左翼フェンスを直撃する勝ち越しの適時二塁打を浴びた。2番青木に対して阪神ベンチは今季初登板のベテラン左腕岩田稔にスイッチしたが、暴投で走者を三塁まで進め、さらに死球で交代。石井大が山田に犠飛を許してこの回2点目を失い、引き離された。斎藤はプロ初黒星となった。
矢野監督はうなりながら勝負の分かれ目を振り返った。「昨日(6日)スアちゃんがいってなかったらあそこ(8回)でスグル(岩崎)っていけるんだけど、スアちゃん登板がこれだけ増えて、何でもかんでもスグル、スアちゃんっていうわけにはね。連戦も続くし、疲労もあるし。下位のところを何とか、何人でもと」。8回はヤクルトが下位打線だったことから斎藤をチョイスしたと説明した。
岩崎は1日ヤクルト戦(甲子園)を最後に6日間登板がない。この日は8回は準備せず、味方が9回に攻め立てて同点の可能性が出てきてブルペンで準備をしていた。前日6日も5点差で9回を馬場に託したが、1死満塁でスアレスを投入していた。「中継ぎもちょっと今、苦しい状態」と矢野監督も苦悩が続く。だが、6回は藤浪、7回は及川がピンチを作りながらも無失点投球。指揮官は「それは収穫」と喜んだ。中日に勝った2位巨人には再び1・5ゲーム差に迫られた。首位を守り抜くためにも、リリーフ陣の再編が急がれる。【石橋隆雄】
▼阪神は2位巨人に1・5ゲーム差と詰められたが、8日に阪神●巨人○でも阪神の首位は動かない。阪神は45勝30敗3分け、巨人は42勝28敗10分けでともに勝率6割となる。ただしセ・リーグの規定により、勝ち数の多い阪神が上位となるため。



