日本ハム浅間大基外野手(25)が“朗希打ち”でチームを勝利に導いた。9日ロッテ9回戦(ZOZOマリン)の2回、左中間へ先制の2点適時二塁打。5回にも中前打を放ち、初対戦となった最速163キロ右腕ロッテ佐々木朗希投手(19)相手に2安打2打点と結果を残した。

8回の打席でも右前打を放ち、今季6度目の猛打賞を記録。チームは今季2度目の3連勝をマークした。

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浅間が怪物右腕を打ち砕いた。まずは2回2死二、三塁で迎えた第2打席。カウント2-2から、1球ファウルとした後の6球目直球をはじき返した。「真っすぐの球質が思っていた以上にシュートしていた。センターから、左中間にかけてをイメージして」。その通り左中間に運ぶ2点適時二塁打とし、チームに大きな先制点をもたらした。「下位打線からのチャンスをしっかり上位でかえせた。試合展開として、すごく良い感じで運べるタイムリーだったかなと思う」と振り返った。

5回の打席でも追加点の足がかりをつくった。先頭で佐々木朗の初球147キロ外寄りストレートをたたいて中前打。無死一、二塁から3番高浜の犠打で、送球エラーで相手のミスが出た隙に3点目のホームを踏んだ。チームは試合前までの対戦成績1勝6敗1分と今季苦しめられていたロッテだったが「何も考えてないです」と、がむしゃらに食らい付いたことが勝利につながった。

栗山監督は「将来性のある素晴らしいピッチャー相手に、みんな集中力があったと思う」と浅間をはじめ結果を出した選手たちをたたえた。チームは伊藤の好投もあって3連勝、借金を1つ減らし12とした。球宴前の前半戦は残り4試合。浅間は「このまま全部勝って、借金を1つでも返済していかないといけない。気をゆるめずに勝ちを積み重ねていきたい」。1番打者として打線を引っ張り続ける。