リーグ後半戦の開幕マウンドを託された阪神西勇輝投手(30)が、初回の4失点など、6回5安打5失点で沈んだ。

「後半戦のスタートだっただけに、立ち上がりを大事にいきすぎてしまい、大胆さに欠けてしまいました。大事な初戦でチームに迷惑を掛けてしまいました」。負けが3つ先行する7敗目。プロ通算100勝に王手をかけてから自身4連敗で、チームに貢献できなかった悔やしさが口をついた。

初回1死から菊池涼、小園に連打を浴びてあっさり先制点を献上。その後4番鈴木誠を四球で歩かせると、1死一、三塁から坂倉の遊ゴロが併殺崩れとなり、その間に三塁走者が生還した。さらに林と松山には連打を浴び、2点を失った。打者一巡の攻撃で初回に要したのは38球。2回からは持ち直して3イニング連続3者凡退に抑えたが、5回は先頭野間に右翼へソロを運ばれた。流れを引き寄せることができなかった。

矢野監督は「後半のスタートということで、慎重にもなるし。なかなか大胆にいきにくいところ。2点ぐらいならね、流れとしては、まだ…。4点は、ちょっと重たかったかなと」と厳しい表情。難しさを理解しつつも、初回のビッグイニングが最後までのしかかった。次こそ、快投のメモリアル勝利で払拭(ふっしょく)したい。【磯綾乃】

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