金メダリストが光った。東京五輪を戦った侍ジャパンの巨人坂本勇人内野手(32)が勢いよく再スタートを切った。ペナントレース再開初戦で、いきなり3安打猛打賞。1回は先制点の起点となり、一時逆転を許した8回には四球で出塁して、決勝のホームを踏んだ。ここまで最大8ゲーム差をつけられた首位阪神と1ゲーム差に肉薄し、14日にも4月1日以来の首位へ。光り輝く勲章を胸に坂本が逆転V3を奪いにいく。

   ◇   ◇   ◇

うなずきながら一塁へと駆けだした。同点に追いついた直後の8回1死。坂本が“わっしょいムード”をつないだ。3球で追い込まれてから内外角の際どいコースを見極めて四球を選んだ。続く丸も四球、なお1死一、二塁から岡本和の左前適時打で二塁から決勝のホームに陥れた。終盤での逆転勝利に「チームが勝てたことが何よりも良かったです。その中で、いい仕事ができて良かったです」と振り返った。

列島を感動で包んだ東京五輪の侍ジャパン金メダル獲得から6日が過ぎた。五輪舞台は「野球の楽しさを伝える大会にしたい」と臨んだ。劣勢でも諦めない姿勢、チームの結束、勝つ喜び、その全てを1プレー、1プレーに込めて表現した。1週間を待たずにペナントレースが再開。スポーツの熱、野球の熱が冷めてしまっては、金メダルの意義は半減する。11日に主将として全体練習に合流し「気持ちは、もう切り替わっている。またジャイアンツの優勝に向けて頑張りたい」と言った。

残り57試合。首位阪神と2ゲーム差で再開した。1回無死一塁、外角直球を左前打で先制点につなげた。3回2死はカーブを左前打し、6回先頭では左前打で今季6度目、通算169度目の猛打賞。東京五輪では全5試合に先発出場し、21打数7安打4打点、1本塁打、打率3割3分3厘の好調をそのまま維持した。

日の丸のみこしは金メダルまで担ぎ上げた。巨人のみこしも「わっしょい」のかけ声で息を合わせて、リーグ3連覇まで担ぎきる。音頭をとる先頭には金メダリストの坂本がいる。【為田聡史】

▽巨人原監督(坂本について) 本人は少々ね、体力的にも精神的にも、というところはあるかも知れませんけど、しっかり自分にむち打って、いいスタートを切ってくれました。