DeNA牧秀悟内野手(23)が、あと三塁打が出れば、史上初のシーズン2度のサイクル安打という活躍を見せた。

1回2死満塁、巨人戸郷が内角に投じた151キロを捉えて左前へ2点適時打を放った。「みんながつないだチャンスだったので、積極的にいきました。追加点を挙げることができ良かったです」。4回の第2打席は、147キロ直球を左翼線へ引っ張り、今季22本目の二塁打とした。

ここまでの2安打は、いずれも初球だった。14日の17号2ランから、3打席連続で初球を安打した。今季の初球成績は49打数21安打で打率4割2分9厘(規定打席以上でリーグ7位)、6本塁打(リーグ2位)、16打点(リーグ2位)。三浦監督は「積極的に、打席でもしっかり自分の絞り球を準備して打席に入れている」と好成績の要因を分析した。

第3打席は、カウント2-1から、シュート回転して甘く入った147キロをバックスクリーンまで運ぶ18号ソロとした。「流れが相手に行きかけていたので、なんとか出塁しようと思い打席に向かいました。いい感触で捉えられたので本塁打になってくれて良かったです」と振り返った。これで史上初の「シーズン2度目のサイクル」にリーチをかけた。

8回の第4打席は、2番手の畠が相手投手だった。8月25日阪神戦では、最終打席に三塁打を放って、史上初の「新人サイクル安打」を達成した。注目が集まる中、1ボール2ストライクからの5球目を打ち上げ、遊撃飛球に倒れた。

この日は4打数3安打3打点で、新人王を争う佐藤輝明(阪神)に安打数で9本差、打率で2分8厘差をつけ、打点は3差、本塁打は5差に縮めた。三浦監督は「状態はいいですね。いい打撃で勝負強い。今日もしっかりと自分の打撃をできている」と評価した。【斎藤直樹】

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