オリックス山本由伸投手(23)が首位奪回へチームを再加速させる。18日西武戦(京セラドーム大阪)で、自身11連勝と14勝目を懸けて先発。「とにかく思い切って投げることを忘れず。しっかり攻めの投球で。勝つことはすごくうれしいので、毎試合勝てるように頑張りたい」と意欲を燃やした。5月28日から負けなしの10連勝。13勝、防御率1・54、奪三振154はいずれもリーグトップで「投手3冠」を独走。5年目で初のシーズン完走に向けても「まずは1年間投げ切るというのは、最低条件。クリアしたい」と力強く言った。

チームは16日楽天戦で連敗を4で止め、首位ロッテとは3・5ゲーム差の2位。背番号18は「とにかく1勝でも多く勝たないといけない。自分の仕事をしっかりやり切れたら、それがプラス」と勝ち星にこだわる。引き続き18日に敗れるとロッテにマジックが点灯する可能性があるが、残り29試合中20試合が本拠地なのは追い風。今季ホームでは27勝15敗10分けで、12球団トップの勝率6割4分3厘を誇っている。エース右腕は「チームプレーなのでチーム一丸で戦っていけたら」と奮起を誓った。【真柴健】