阪神が2-2の9回に勝ち越した。先頭島田海吏外野手(25)が二塁内野安打で出塁。続くジェリー・サンズ外野手(33)の打席で二盗を決め、その後の一ゴロで三塁に進んだ。最後は木浪聖也内野手(27)の左犠飛で決勝点をもぎ取った。矢野燿大監督(52)は「1人1人が気持ちをつなげながら取った1点だと思う」と振り返った。

矢野監督との一問一答は以下の通り。

-9回は途中出場の島田が躍動

いや、見事やったね。アイツの持ち味というかね。チャンスの少ない中、しかも相手の抑えでこっちとしては絶対出てくれというところで。出て、走るっていうのは。アイツも4年目か。俺もファームで(2軍監督として)一緒にやってたけど。こう積み重ねてきたものを一発であそこで出せたっていうのは成長だと思う。

-サンズのつなぎ

あそこでほんとに何とかしようという形でサードに進めてくれて。みんなの気持ちもつながったと思う。聖也(木浪)もあそこでよくしっかりかえしてくれた。ほんとに1人1人が気持ちをつなげながら取った1点だと思う。すごくスアレスの気持ちも高まる、そういう1点になったと思います。

-打線をやりくりする中で大山に代えて木浪をスタメンに

柳とも1回しか対戦していないけど、聖也自身はね。そのときもしっかりした対応をしていたし、そういうこともしていいんじゃないかなということで。

-9回も木浪に任せた

頭の中では代打もってどっかでよぎったけど、まあまあ途中、今日の打席の内容もそうだし、あいつもレギュラーを中野に現状奪われた形だったけども、キャンプからやれることをしっかりやってきたというのは、どっかしら頭の片隅にはあるんで。そういうところでは任せようという気持ちになった。

-先発秋山は状態も良くはなかったが、5回を無失点

アキには申し訳なかったけどね。俺の中ではいっぱいかなと思ったんで。若い投手がいって、結果、点取られちゃったんで。そこはアキに一番申し訳ないなと思うけど、若い投手を出している以上、責任は俺にあるんでね。若い選手たちがうまくいくことばかりじゃないし、今日みたいなところから、一平(小川)もまた勝ちパターンに入ってきてもらいたいし、及川は逆にタイムリーを打たれたけれど、あの後粘ってくれたからつなげられた。そういうところの若手の台頭がいるんで。結果としては俺が受け止めてやっていかないと駄目だし、個人個人の成長にしていってくれたらと思います。

-相手が柳で打線も苦しい中、全員で勝てた

まあでも4番以降がねえ、やっぱり1、2、3ではいけているけど。今日はマルちゃんのところと、4、5のところで出ればもっと試合展開が変わったと思うんで。ちょっと我慢かなと思う。まあ我慢の中で拾えたと思う。

-中野が100安打

いや大したもんやね。自分のルーキーの時から考えたら考えられへん。ショートというポジションも大変なところやし、プロで1年間戦うというのも大変な中で100安打というのはたまたま出せる数字ではないんでね。高校、大学、社会人とやってきて、しっかりしたものがあるからできたと思うんで。もっともっと貪欲にいってくれたらいいんじゃないかと思います。